「シフトが埋まらないと休めない」という現実

飲食業界のリアル

来月の予定が、いまだに立てられません。理由はシンプルで、アルバイトのシフトが全部埋まらない限り、自分が休みを取れないからです。「1か月以上先の話なんてまだ早い」ではなく、「1か月以上先の話ですら決められない」というのが、正直な今の状況です。

「休みたい」と「休める」はまったく別物でした

私は飲食チェーンで複数店舗を管理する立場にいます。休みを取ろうと思ったら、まずアルバイトスタッフのシフトがきちんと埋まっていることが条件になります。誰か1人でも欠けると、その穴を埋めるのは結局自分です。だから「来週の日曜、子どもの用事で休みたい」と思っても、シフト表が確定するまで「休めるかどうか」すら分かりません。予定を立てるというより、予定が立つのを待つ、という感覚に近いです。

家族に「その日空いてる?」と聞かれても、即答できない自分に、正直うんざりしていました。

これは自分だけの問題ではなさそうです

調べてみると、これは個人の頑張り不足という話ではなく、業界全体の構造的な問題のようです。宿泊業・飲食サービス業のアルバイト・パート人材は、2025年の調査で50ポイントを超える大幅な不足超過だと報告されています。人手が足りないから一人ひとりの負担が増え、休みが取りにくくなり、それがまた離職につながる。実際、アルバイトが辞める理由の1位は「シフト調整のストレス」だそうです。抜けた分をカバーするのは、結局現場で調整する立場の人間です。

制度面でも動きはあるようで、シフト制で働く人の有給休暇について、直近の実績をもとに日数を計算する新しいルールが認められたとのことです。現場の実態に制度が追いついてきている面はあるのかもしれませんが、「シフトが埋まらないと休めない」という根本の構造そのものは、これだけではすぐには変わらない気がしています。

正直なところ、休みの予定は「立てる」というより、いつでもキャンセルできる形にしておくしかありませんでした。数ヶ月先に親戚との家族旅行の予定が入ったときも、まずキャンセルはいつまで可能か、人数の増減はいつまでできるかを先に調べて確認しておき、最終的には「自分は行かない前提」で話を進めることもありました。もっとも助けられたのは、妻の存在です。妻自身も接客業の経験があるので、予定が未定であることに理解があり、急な変更やキャンセルにもとても寛大でした。愚痴るより先に「じゃあこうしよう」と、一緒に対応策を考えてくれていました。

「自分の時間」を条件にして動き始めました

だからこそ今、転職活動では「土日祝休み」「勤務地が自宅から通える範囲」という条件を譲らないようにしています。給料や仕事内容ももちろん大事ですが、それ以上に「休むかどうかを自分で決められること」を優先したいと思うようになりました。これまでの自分の働き方を振り返ると、それがどれだけ贅沢なことだったか、今さらながら実感しています。

おわりに

「シフトが埋まらないと休めない」という状況は、正直まだ完全には抜け出せていません。ただ、これが自分の甘えではなく、業界の構造の問題だと分かったことは、気持ちを少し軽くしてくれました。同じようにスケジュールに振り回されている方がいたら、それは決してあなたが要領悪いからではないと思います。焦らず、自分の時間を取り戻す方法を一緒に探していけたらと思っています。

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