求人票を見ていると、「月給25万円(固定残業代含む)」という一文でどうしても手が止まってしまいます。前職で「拘束時間と、給料が発生する労働時間がまったく違う」という経験をしてきたからこそ、余計に敏感になっているんだと思います。同じように飲食業界にいた方なら、この感覚をわかってもらえるんじゃないでしょうか。
なぜ「固定残業代」の文字にドキッとするのか
飲食チェーンで複数店舗を管理していた頃、店舗間の移動時間は勤務時間に入らず、自宅でのシフト作成や月次報告書も勤務時間外の扱いでした。拘束時間としては1日14時間近くあっても、勤務扱いは7時間ということもありました。
固定残業代(みなし残業)という制度自体は、法律違反ではありません。ただ、実際に働く時間と、あらかじめ決められた「残業とみなす時間」がかけ離れていると、以前の自分と同じような状態になりかねないと感じています。だからこそ、求人票の中でもこの部分は流し読みできなくなりました。
求人票でチェックするようになった3つのポイント
転職活動を始めてから、固定残業代が書かれた求人票では、次の3つを見るようにしています。
1つ目は、固定残業代を除いた「基本給」がいくらなのか。ボーナスや退職金の計算のベースになるのは基本給の方なので、ここが曖昧だと将来の見通しも立てにくくなります。
2つ目は、固定残業代に含まれる時間数です。仮に「45時間分」と書かれていたら、それは毎月45時間の残業を前提にした金額だということ。自分がその時間働く前提で条件を見ているか、一度立ち止まって考えるようにしています。
3つ目は、その時間を超えた分の残業代が別途支払われると明記されているかどうかです。「月給25万円(各種手当て含む)」のように基本給と残業代の内訳がぼかされている書き方は、正直、今の自分は警戒するようになりました。
気になったときは、聞いてしまっていいと思う
求人票だけでは判断がつかないときは、選考の中で確認するか、内定後に渡される「労働条件通知書」でしっかり確認するのがいいと、エージェントからも言われています。飲食業界にいた頃は、条件について自分から聞くという発想があまりありませんでしたが、今は「聞かないと損をするのは自分」だと考えるようにしています。
僕自身は、選考中に固定残業代や残業時間について自分から聞くことはありませんでした。ただ、結果的に内定をいただいた会社は、こちらから聞かなくても面接の中で条件をすべて説明してくれました。今振り返ると、そういう姿勢そのものも会社を見極める材料になるのかもしれません。
まとめ
固定残業代の表記は、それだけで「ブラックだ」と決めつけるものではないと思います。ただ、以前の自分のように拘束時間と労働時間のギャップに苦しんだ経験があるからこそ、条件の中身をきちんと確認する習慣がついてきました。同じように飲食業界から転職を考えている方にとっても、求人票を見るときの一つの視点として、参考にしてもらえたらうれしいです。


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